Introduction

2020年夏。キャンプ場を作りたいと思っていた私たちに、縁もゆかりもなかった、ここ小川町で土地を貸してくれる方に出会いました。プラムや梅、桜の木が生える果樹園でしたが、遊休地として当時ほとんど踏み込まれていない土地でした。キャンプ場の始め方も知らず、資金も十分にない私たちに対し、地元で会社(SENTIDO株式会社)を営むその方より、この場所でキャンプ場をやってみない。と声をかけていただいたのが始まりでした。

初めて訪れた日、この場所は、奥まではとても歩けないほどの雑草で覆われていました。一日も早くこの場所の全体の姿を見たいという一心で、私たちは炎天下でも構わず草刈り続けました。黙々と作業している私たちに、時折、地域の方は様子を見、差し入れをくれ、協力し励ましてくれました。

草刈りを一通り終えて、初めてテント泊をした夜、ここがとても静かな場所だということに気付きました。長い間、人の立ち入っていない、自然ならではの静寂でした。ここには、何もないけど、過ごすだけで自然と心休まる場所だと感じ、来てくれる人が静かでゆっくり出来るキャンプ場にしようと心に決めました。

私たちのそんなコンセプトに共感してくれたメンバーもいました。当時、建築を専攻する学生であった KIWI architects は、キャンプ場のシンボルとなる小さなトイレ小屋を建ててくれました。

今日に至るまで、それ以外にも多くの方に協力いただきPlum garden for campersは作られました。

今後もよりこの場所の良さを感じていただけるよう、感謝の思いを忘れることなく、お客様の心休まる場所となるよう努力してまいります。​